エチオピア/ゲシャビレッジ農園のクロップ紹介です。
コーヒー通なら、エチオピアと聞けば誰もが「イルガチェフェ」を思い浮かべます。
もちろんイルガチェフェは、スペシャルティコーヒーの代表格ですが、
今、業界で熱い視線が注がれているもう一つのエチオピア産クロップが存在するのです。
それが今回紹介するゲシャビレッジ農園のクロップです。
ゲイシャ種発祥の地
エチオピアの西の端あるジャングル地帯のベンチマジにゲシャビレッジ農園はあります。
最高品質のコーヒー生産を実現すべく、オーナー夫妻がたどり着いた土地が、
奇しくもゲイシャ種発祥の地であるゲシャ村だったのです。
ゲシャビレッジ農園のある土地は、先住民であるメアニット族が何世紀もの間
その森の守護者として守り続けてきた場所です。
オーナー夫妻は、彼らとの話し合いを重ね、お互いの理解を深めながら
一緒に農園作りをスタートさせました。
それは2011年のことでした。
自然環境への配慮や雇用機会の創出を大切にし続け、
今では、その品質の高さや、エチオピアでは珍しいマイクロロットの生産により、
ゲシャビレッジ農園の名はコーヒー業界に知れ渡ることになったのです。
3種のゲシャ品種の生産
オーナー夫妻は、農園で生産するゲイシャ種を得るために、
原生林のゴリゲシャの森(Gori Gesha Forest)を歩き続けました。
そしてたどり着いたのが、ジャスミンの香りが広がるGesha種の現生地。
そこから持ち帰った品種の中から、試行錯誤の末、品質の良い3種に絞り込みました。
それが、
・Gori Gesha
・Gesha 1931
・Illubabor Forest 1974
です。
※あのパナマゲイシャ種に最も類似した品種は、Gesha 1931 です。
チャカ ナチュラル
クロップデータ
・生産地 エチオピア南部諸民族州 ベンチマジ地区 ゲシャビレッジ農園
・精製法 ナチュラル
・品 種 ゴリゲシャ・ゲシャ1931・イルバボア
・標 高 1,900m~2,000m
フレーバー
<焙煎度/浅煎>
・酸味 ☆☆☆☆
・甘味 ☆☆☆☆
・苦味 ☆
・コク ☆☆☆
・香り ☆☆☆☆☆
浅煎では、ジャスミンを思わせるほのかなフレーバーがとても心地よいです。
また、クリーミーなマウスフィールに
甘みをともなうコンプレックスな酸味が見事にマッチングしています。
パナマゲイシャだけがゲイシャ種じゃなことを
改めて感じさせてくれる素晴らしいクロップです。