今回は、エクアドル/ロス・トゥカネス農園のクロップ紹介です。
このクロップも、前回同様「スペシャルティコーヒーのワタル」から仕入れました。
ワタルの評価基準(=コーヒーピラミッド)では、トップスペシャルティの豆になります。
エクアドル
エクアドルの正式な国名は、エクアドル共和国です。
南米の国で、太平洋に面し、コロンビアとペルーに挟まれた小さな国です。
その国名は、スペイン語で「赤道」って意味だそうです。
文字通り、赤道直下の国なのです。
もちろん、コーヒーは主要な輸出農産物の一つになっています。
ところで、あの「ガラパゴス諸島」は、エクアドルが領有する島だってご存知ですか?
ガラパゴス諸島は、本土から1,000キロも離れた太平洋に浮かぶ世界遺産の島々です。
例のダーウィン「進化論」の着想の元になった生物の楽園ですね。
ちなみにガラパゴスとは、スペイン語で「ゾウガメ」の意味だそうです。
スペシャルティコーヒーの紹介
今回のスペシャルティコーヒーは、
ロス・トゥカネス農園/ティピカ・ウォッシュドです。
クロップデータ
生産地 ピチンチャ県ナネガリト
精製法 ウォッシュド
品種 ティピカ
標高 1,400m
フレーバー
<焙煎度/ハイロースト(中煎)>
・酸味 ☆☆☆☆
・甘味 ☆☆☆☆
・苦味 ☆☆☆
・コク ☆☆☆
・香り ☆☆☆☆
例のごとく、浅煎・中煎・深煎に分けカッピングしてみましたが、
このクロップの第一印象は、「とてもバランスの良い豆」というものです。
品質の良さは、すぐに分かりました。
口当たりが良く、嫌みのないボディ感と控えめな酸味と甘味に苦味が絶妙にバランスし、
冷めるほどに「スッキリ」と味わえるティピカらしい逸品です。
まだ、ハイロースト(中煎)でしかドリップしていませんが、
シティロースト(中深煎)とミディアムハイ(浅煎)のドリップも楽しみです。
品種
品種は希少なティピカです。
ティピカは、元祖アラビカ種と言える品種ですね。
あのブルボンも、元をたどればティピカの突然変異種ですから、
アラビカ種の原種に最も近い品種になるわけです。
病虫害に弱く、収穫量が少ない品種なので、
最近ではあまり栽培されなくなっている希少な品種なのです。
味わいは言わずもがな。
申し分ありません。
精製法
ウォッシュド(=水洗式)。
コーヒーチェリーの果肉を取除いた後、ミューシレージを水洗いして取り除く方式です。
特徴は、他の精製法に比べてクリーンな生豆に仕上がる点にあります。
ただし、大量の水を使用することから、
水資源に恵まれた生産地でしか採用されない精製法でもあります。
☞ このクロップは、スウィングコーヒーオンラインショップでお買い求めいただけます。
今回は、南米エクアドルのスペシャルティコーヒーの紹介でした。