パナマ/ベルリナ農園

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パナマ/ベルリナ農園のTOPスペシャルティを焙煎したので紹介します。

急に浅煎りのアイスコーヒーが飲みたくなり、ミディアムハイにローストしてみました。

なお、生産地のパナマについては、

以前に紹介したコチラの記事を参照ください。

スペシャルティ・クロップの紹介

今回のスペシャルティコーヒーは、

パナマ/TOPスペシャルティ ベルリナ農園ウォッシュです。

ベルリナ農園TOPスペシャルティの生豆

この農園の歴史は、1900年初頭に、セグンド・ディアス氏がコロンビアからパナマへ

移住したことに始まります。

ディアス氏は、もともと軍隊に所属していたのですが、

パナマの環境に惚れこんで移住を決定したそうです。

ベルリナ農園があるチリキ県ボケテ地区の眺望
ベルリナ農園が位置するチリキ県ボケテ地区

1920年代にコーヒー農園を開園し、

設立当初から品質の高いコーヒーを生産する農園として知られていました。

現在は、ルイス家に農園管理は引き継がれ、

ゲイシャ種の栽培のほか、オールドティピカの栽培区域を拡張させるなど、

スペシャルティに特化した栽培を行っている名門農園です。

ベルリナ農園のコーヒーチェリー
クロップデータ
  • 生産地  パナマチリキ県、ボケテ地区、ロスナランホス ホルケタ
  • 精製法  ウォッシュド
  • 品種   ティピカ、カツーラ、カツアイ
  • 生産者  ルイス家の皆さん
  • 乾燥法  天日乾燥、アフリカンベッド
  • 規格   SHB EP
  • 標高   1,400~1,700m
品種

品種はティピカ、カトゥーラ、カトゥアイです。

ティピカは、アラビカ種の原種に最も近い希少な品種です。

オールドティピカの生産に力を入れるベルリナ農園ならではですね。

次のカトゥーラは、何度も登場していますが、

ブルボンの突然変異種で、ブラジルのミナスジェライス州のコーヒー農園で

1910年代後半に発見された品種です。

ブルボンに比べて、病虫害に耐性が強く、収穫量が多いのが特長の品種です。

最後のカトゥアイは、上記のカトゥーラとムンドノーボを人工交配させた品種です。

病虫害に強く、生産性も高いため、急速に生産量が増えている人気の品種です。

ベルリナ農園の収穫の様子
ベルリナ農園のチェリーの手摘み収穫
乾燥法

天日乾燥、アフリカンベッド

ベルリナ農園の天日乾燥の工程
天日乾燥の工程
焙煎度ごとのフレーバー

浅煎  中米らしい爽やでフルーティな酸と甘味が味わえます。

中煎  フルーティなフレーバーが増すと同時に、ナッティさも加わります。

深煎  キャラメルに似た甘さが味わえます。苦味はいたってまろやかです。

<焙煎度/ミディアムハイ(浅煎)>

・酸味 ☆☆☆☆

・甘味 ☆☆☆

・苦味 ☆

・コク ☆☆

・香り ☆☆☆

ところで、浅煎りのアイスコーヒーってイメージ湧きますか?

これが、とても良いのです。

特に、炎天下の外出先から帰宅した時などには、最高の一杯となります。

まろやかな酸味とほのかな甘みに加え、

アイスコーヒーらしからぬ上品な香りが潤いを与えてくれるのです。

普段とは違ったアイスコーヒーを試すなら、

ぜひ、スペシャルティの浅煎りコーヒーを試してみてはいかがでしょうか?

※ベルリナ農園およびクロップに関するデータ・フォトは海ノ向こうコーヒーより