パナマ/レリダ農園

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2021年9月に入港したパナマ/レリダ農園のクロップです。


仕入先の海の向こうコーヒーでは、

「コンプレックスなフルーツ感が素晴らしい、パナマのスペシャルロット」

と紹介しています。

複雑なフルーツ感という意味ですね。

このクロップは限定商品なので、スウィングコーヒーでは在庫があるうちに追加発注する予定です。


パナマ

パナマシティの眺望
パナマシティ

パナマは中央アメリカ(=中米)の小国で、正式な国名はパナマ共和国です。


パナマ運河の通行料収入やパナマ船籍の外国商船からの収入が多く、観光産業も発達していることから
中米7カ国の中では最もGDPが高い国です。

パナマ市内にあるメトロポリタン大聖堂
観光スポットのパナマ市内メトロポリタン大聖堂


地理的には、同じ中米のコスタリカと南米のコロンビアに挟まれ、北はカリブ海、南は太平洋に面しています。

パナマを含む中米7カ国
北米大陸と南米大陸を結ぶ中米7カ国とメキシコ及びカリブの国々

カリブ海と太平洋に面し、どちらの海岸線にも美しいビーチが点在します。

パナマのビーチ風景
パナマのビーチ風景



パナマで最も有名なのは、やはりパナマ運河ですね。

パナマと言えばパナマ運河
パナマ運河

また、パナマ帽も有名です。

パナマ/レリダ農園があるパナマのパナマ帽
お洒落なパナマ帽専門店
パナマと言えばゲイシャ

そして、コーヒー業界では「ゲイシャ」です。

パナマ/レリダ農園のパカマラ

21世紀になってから大注目されるようになった品種の名前です。



エチオピアの原産地名にちなんで命名されました。

その豆を世界に送り出した国がパナマなのです。


エスメラルダという農園で偶然に栽培された品種で、

2004年に開催されたベスト・オブ・パナマで初優勝しました。



その後も各種国際品評会で1位を独占するなど、

一躍脚光を浴びるクロップになったわけです。



ちなみに’21年のオークションによる落札価格は、

1ポンド(約450g)あたり2,586ドル(当時の円換算で約28万円)で落札されています。



このオークションに初めて登場した’04年以来、

最高落札価格をずっと更新し続けている驚愕のクロップなのです。

クロップ紹介

今回は、

パナマ/レリダ農園パカマラのウォッシュです。

パナマ/レリダ農園のパカマラウォッシュ生豆

この農園は、パナマでも古参の名門農園で、

世界中のコーヒー愛好家を魅了し続けるクロップを生産しています。



以下は海の向こうコーヒーの開示データより。

  • 生産地  パナマチリキ県、ボケテ地区、アルト・キエル
  • 精製法  ウォッシュド
  • 品種   パカマラ種
  • 生産者  チアリファミリーとアモルソファミリーの皆さん
  • 乾燥法  天日乾燥
  • 規格   SHB
  • 標高   1,600~1,800m

規格

パナマの規格は、生産される標高により3段階に格付けされます。

その最高格付けが、標高1,300メートル以上で生産されたSHBです。

品種

品種はパカマラ種です。

中米のエルサルバドル国立コーヒー研究所において、’50年代にパーカス種とマラゴシッペ種の2つを人工交配させ産み出された品種です。

パーカスは、ブルボン種の突然変異により誕生した品種で、小ぶりながらも病虫害に強く、収穫が安定しているという特長を持ちます。

一方のマラゴシッペは、アラビカ種の中で最も大きく木が成長する品種です。

大粒で高品質の豆が収穫できる反面、栽培が難しいとされています。

その2つの特長である

  • 病虫害に強く収穫が安定
  • 大粒で高品質の豆

を併せ持つのがパカマラ種なのです。

最大の特徴はその実の大きさにあり、精製後のクロップも他を圧倒するサイズを誇ります。


☞カッププロファイルはコチラ


パナマ/レリダ農園のパカマラは、浅煎好きの方にぜひお試しいただきたい豆です。

幸せな気分に浸れる一杯が、きっと味わえると思います。

パナマの豆は、上品な酸味特性を持っています。

機会があれば、ぜひパナマのコーヒーをお楽しみください。