EJのアイスコーヒー・レシピから、
「アイス150」
の紹介です。
ちなみに150は、「イチ・ゴー・マル」と呼んでいます。
今回のレシピで使用したクロップは、
ブラジル/セーハ・ド・ボネ農園のレッドカツアイ・ハニー
です。
また、焙煎度はシティロースト(=中深煎)の豆をチョイスしました。
☞このクロップについては、コチラを参照ください。
アイスコーヒーの焙煎度
ところで、アイスコーヒーの焙煎度は「深煎」と思っている方が多いようですが、
そこは決めつけない方がいいです。
なぜなら、スペシャルティのコーヒー豆では、
浅煎・中煎・深煎の焙煎度を問わず、美味しいアイスコーヒーが淹れられるからです。
もう少し正確に言うならば、
そのクロップ本来のテロワール(=産地特性)を表現できる焙煎度であれば、
アイスコーヒーも美味しく淹れられるということです。
例えば、浅煎のスペシャルティコーヒーを敢えて粗挽きに挽き、
95℃の高温の湯で丁寧に抽出したアイスコーヒーが、
意外とアイスコーヒーのイメージをガラリと変えてくれたりもするのです。
アイスコーヒーに適した挽き目(=メッシュ)
これには、「こうですよ!」という答えはありません。
その為ありきたりですが、
「自分好みの挽き目を見つけるのが一番」
となります。
そして、そんなEJがよく用いる挽き目は、「中細挽き」と「中粗挽き」です。
また、時々お気に入りの浅煎豆を粗挽きにしてアイスを淹れることもあります。
さて、一般には焙煎度が深ければ「粗く」、浅ければ「細く」挽くという
ハウツーもあるようですが、
実際にEJが淹れるアイスコーヒーは、それとは真逆で、
焙煎度が深ければ「中細挽き」、浅ければ「中粗挽き」を選択しています。
もっとも、なぜそうするのか、論理的に説明することはできないのですが、
何度も繰り返し試している内に、現在の挽き目の選択に落ち着きました。
スウィング・レシピ【アイス150】(一杯分)
1.焙煎度 シティロースト(=中深煎)
2.豆量 20g
3.挽き目 中細挽き
4.湯量 150g
5.抽出量 130g弱(ドリップペーパーをリンスしての抽出量)
氷を入れたアイスグラスに丁度よい抽出量に仕上がります
仕上がり量はおよそ180g強
6.湯温 90℃(最初の第1投の湯温)
7.コーヒーサーバー内にセットする氷量 50g~100g(お好みで)
キンキンに冷えたアイスコーヒーをお望みなら氷量を多くする
8.抽出方法(トータルタイム2分30秒)
第1投 50g ➡ 50g 40秒
第2投 50g ➡ 100g 1分30秒
第3投 50g ➡ 150g 2分30秒(落とし切り)
9・使用する氷 コンビニで売っているロックアイスがベター
※甘味を出したければ第1投を40g、第2投を60gにアレンジ。
※上記の抽出方法は、スウィング・レシピ【1q62】の第3投までとまったく同じ。
アイスコーヒーの場合も、2投目までの100gでカップの性格が決まります。
今回は、中深煎+中細挽きを選択したので、レシピも150g注ぐものをチョイスしました。
そして最後に、抽出後は、サーバー内の氷と抽出液をしっかり撹拌し、
手際よく氷の入った冷えたグラスに注いで出来上がりです。
ドリップ動画
それにしても、氷の入ったコーヒーサーバーに落ちる抽出液はとても絵になるのですが、
残念ながら、うまく撮ることができませんでした。
可能なら、陽の光が斜め上から入るロケーションでこのレシピを試していただければ、
絵になる様を実感いただけると思います。
また、今回の動画では、レシピのタイムを少しオーバーしていますが、
ドリップスケールのタイマーをセットし忘れたのが原因です。
悪しからず。
ところでEJの淹れるアイスコーヒーは、
まず焙煎度によって挽き目を決め、挽き目によってレシピを選択しています。
つまり、豆に合った焙煎度が決まれば、
自動的にレシピが決まるわけです。
と言っても、
ペーパードリップで淹れるアイスコーヒーのレシピは2通りしかありません。
その一つが、この「アイス150」です。
さて、次回の予告ですが、
次は、浅めの焙煎度で中粗挽きのレシピを紹介する予定です。
なお、このサイトで紹介している動画は、すべて YouTube にアップしています。
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