コスタリカ/ドンオスカル農園

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コスタリカ/ドンオスカル農園のクロップ紹介です。

今回のクロップは、フルーティーな酸味と甘みに特長があります。

その特長は、精製法に由来するものです。

当然、追加発注の予定でしたが、いつもの仕入先は在庫切れとのことなので、

他を当たるか、<21/22>Newクロップの入港待ちになるかもしれません。

もちろん、次回はおまとめ買い予定のクロップです。

コスタリカ

コスタリカ/ドンオスカル農園があるコスタリカの国立劇場とコスタリカ国旗
コスタリカ国立劇場

中央アメリカ(=中米)のニカラグアとパナマに国境を接する小国で、正式な国名はコスタリカ共和国です。

コスタリカ/ドンオス返る農園があるコスタリカを含む中米7カ国



コスタリカは、国土の30%が国立公園と自然保護区という大自然に恵まれた国です。


エコツーリズム発祥の国として知られ、「地球の陸地の0.03%しかないコスタリカの地に、地球上の約5%もの生物が生息する」と評されるほど自然環境に恵まれた国です。

コスタリカ/ドンオスカル農園のあるコスタリカとその象徴であるアレナル火山
コスタリカの象徴であるアレナル火山

ちなみに映画ジュラシックパークのモデルになった島は、コスタリカの「ココ島」です。

また「ココ島」は、かの名作「宝島」のモデルとしても知られています。



生物の楽園と言われるだけあり、ナマコモノも生息しています。

中米と南米に生息するナマケモノ
南米や中米に生息するナマケモノ

森林を分け入れば、マイナスイオンの名所が点在しています。

コスタリカの国立公園内の緑の橋
コスタリカの国立公園にある美しい滝
国立公園内の美しい滝


また、カリブ海と太平洋に面するコスタリカは、美しいビーチにも恵まれたサーファーの楽園でもあります。

コスタリカ/ドンオスカル農園があるコスタリカのビーチ
コスタリカのビーチ

名所・旧跡好きの方には、カルタゴにある大聖堂も人気だそうです。

コスタリカ/ドンオスカル農園のあるコスタリカのロスアンヘレス大聖堂
ロスアンヘレス大聖堂の時計台
ロスアンヘレス大聖堂の内部
ロスアンヘレス大聖堂の礼拝堂

コスタリカ/ドンオスカル農園クロップ紹介

さて、今回のクロップは、



コスタリカ/ドンオスカル農園イエローハニー[ラ・シマ区画]です。

コスタリカ/ドンオスカル農園の生豆
クロップデータ
 生産地 タラス地区ドンオスカル農園/ラ・シマ区画
 精製法 ハニー製法
 品種 カトウーラ種・カトゥアイ種
 標高 1,800m
 規格 SHB

フレーバー

<焙煎度/浅煎>

・酸味 ☆☆☆☆☆

・甘味 ☆☆☆☆

・苦味 ☆

・コク ☆☆

・香り ☆☆☆☆

規格

コスタリカの規格は、標高と面している海により分けられています。

太平洋に面している斜面とカリブ海に面している斜面で規格が異なり、

今回のドンオスカル農園のクロップは、太平洋斜面規格の中で最高位のSHBです。

品種

品種はカトゥーラとカトゥアイです。

カトゥーラは、ブルボンの突然変異種としてブラジルで発見されました。

その特長は、何と言っても豊かな酸味にあります。

低木で病虫害に強く、ブルボン種に比べると収穫量が多いため、

ブラジルで盛んに栽培された品種でした。

ところが、ブラジルの気候や風土との相性が悪く、

収穫量の多い年の翌年は収穫量が激減するなどの理由から、

ブラジルで生産される量は限定的になりました。


現在は、もっぱら気候や風土との相性が良い

コロンビアやコスタリカなどの中南米で生産されている品種です。




一方のカトゥアイ種は、

カトゥーラとムンド・ノーボの人工交配により生まれた品種です。

ムンド・ノーボは、香味のバランスが良い品種で収穫量も多い特長を持っています。

しかし、高木に成長するため、栽培のための維持管理の負担の大きさに難点を抱えていました。

そこで、カトゥーラとムンド・ノーボの良い性質のみ掛け合わせたカトゥアイ種が作り出されたのです。

精製法

コーヒーの代表的な精製法には次の4種類があります。



①ウォッシュド(水洗式)

②ナチュラル(乾燥式)

③パルプドナチュラル(半水洗式)

④スマトラ式





①ウォッシュド:収穫後のコーヒーチェリーから果肉とミューシレージ(粘液質)を取除き、その後水洗いし乾燥させる精製法。

②ナチュラル:収穫後のコーヒーチェリーをそのまま乾燥させる精製法。

③パルプドナチュラル:収穫後のコーヒーチェリーから果肉のみ取除き、ミューシレージを残した状態で乾燥させる精製法。

①~③は、いずれも乾燥後に脱穀(生豆に精製)します。

④スマトラ式:その名のとおり主にインドネシア産チェリーに用いられる方法で、コーヒーチェリーから果肉とミューシレージを取除いた後一次乾燥させ脱穀し、その後二次乾燥させる精製法。



生産地の水資源の状況により、それぞれに適した精製法が採用されています。

ハニー製法

今回のクロップは、ハニー製法です。

ハニー製法は、パルプドナチュラルに区分される精製法です。

パルプドナチュラルは、水資源が豊富ではないブラジルやコスタリカで採用される精製法ですが、ミューシレージを残す分量を調節して精製する方法を特にハニー製法と呼びます。


ハニー製法は、ミューシレージの残し方により次のように区分されています。



・ホワイトハニー製法  ミューシレージを75%以上除去した上で乾燥

・イエローハニー製法     〃   を25%以上50%未満残した上で乾燥

・レッドハニー製法      〃   を50%以上残した上で短期間の乾燥

・ブラックハニー製法     〃   を50%以上残した上で長期間の乾燥



ハニー製法の特長は、ミューシレージが持つ完熟成分の浸透により独特の香りや甘味をまとったコーヒー豆が仕上がる点にあります。

今回のクロップは、イエローハニー製法です。

☞カッププロファイルはコチラ




コスタリカ/ドンオスカル農園のイエローハニーは、ブラックコーヒーが苦手の方にもお勧めできるクロップです。

焙煎度は浅煎をお勧めしますが、ハイロースト(中煎)でもハニー製法の特長を存分に味わうことができます。

「これ、本当にコーヒー?」

そんな驚きを味わいたいなら、コスタリカのハニー製法の一杯をぜひご賞味ください。