ニカラグア/ペラルタ農園

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ニカラグア/ペラルタ農園の<20/21>クロップを美味しくいただきました。

  • クロップとは、コーヒー業界の用語で「生豆」のことです。
  • 2020年秋~21年秋までの年度に収穫されたものです。
  • ちなみにコーヒーの収穫年度は、その年の10月~翌年9月です。
  • 亜熱帯地域の生産国の収穫は年1回、熱帯地域の生産国の収穫は年2回行われます。

ニカラグア

ニカラグアのグラナダ大聖堂
ニカラグアのグラナダ大聖堂


ニカラグアは、中央アメリカ(=中米)の小国です。

正式な国名はニカラグア共和国と言います。

熱帯地域に属するのですが、コーヒー栽培が盛んな北部山岳地帯(ホンジュラスとの国境地域)は、年間を通じて穏やかな気候が続くそうです。

ニカラグアと中米7カ国
北米大陸と南米大陸を結ぶ中米7カ国とメキシコ及びカリブの国々


中米は美味しいコーヒーの生産国ばかりです。

日本では、グアテマラが有名ですが、その他の国のクロップが紹介されるようになってからは、コーヒー愛好家の中でも注目を集める地域になりました。

ニカラグアの火山
ニカラグア湖のオメテペ島の火山

ペラルタ農園のクロップ紹介

マイクロロット

ニカラグア/ペラルタ農園 El Bosque Java ウォッシュです。


ニカラグア/ペラルタ農園のマイクロロット

海の向こうコーヒーより仕入れた豆です。

最近、少量ながらこちらを利用しています。




以下は海の向こうコーヒーの開示データより。

  • 生産地   ニカラグア北西部 ヌエバ・セゴビア県 ペラルタ農園の1区画(エル・ボスケ)
  • 精製法   水洗式(ウォッシュド)
  • 品種    Java
  • 生産者   フリオ・ペラルタ氏
  • 乾燥法   天日乾燥
  • 規格    SHG
  • サイズ   16up
規格

レギュラーコーヒーの豆は、高地栽培が適しています。

したがって生産国によっては、栽培された標高により格付けが行われます。

ニカラグアは標高により4段階で格付けを行っています。

その最高格付けがSHG(Strictly High Grownの略)です。

これは、標高1,500メートル以上で生産された高品質の豆であることを表しています。

サイズ

スクリーンサイズとも言います。

豆を選別するための「ふるい」の目の大きさのことです。

数字が大きくなるにつれ豆の大きさも大きくなります。

サイズは12~20に分かれていますが、16~18が一般的です。

品種

Java=ジャワ種です。

その名の通りインドネシアのジャワ島由来の豆ですが、起源はエチオピアの在来種です。

オランダがインドネシアを植民地支配していた時代に持ち込んだエチオピアの在来種が起こりとされています。

その後の長い変遷を経て、’90年代初めに中米に伝わりました。

他の品種と比較して、栽培にコストが余りかからない(病虫害に強い)ことから、中米の小規模農園に普及しました。

マイクロロット

小さな設備で丁寧に少量生産されたコーヒー豆という意味です。

具体的には、ペラルタ農園内にある

「エル・ボスケ区画で少量生産されたクロップのロット」を表します。

また、生産がペラルタ農園に限定されているため、

「シングルオリジン・コーヒー」と紹介することもできます。

ニカラグア/ペラルタ農園をイメージしたコーヒーチェリー
コーヒーチェリーの収穫
焙煎度

この豆は、シナモンローストからシティローストまで5段階の焙煎レベルごとにカッピングしましたが、

「ハイローストまでが上限かな?」

というのが E.J. のこの豆に対する評価です。

酸味好きの方には、

爽やかなシトラスの酸味がより際立つシナモンロースト(極浅煎)も良いかもしれません。

☞スウィングコーヒー のローストレベルはコチラ

カップの評価

ミディアムハイの一杯は、口の中に甘酸っぱいシトラス系の酸味が広がり、いつまでもその余韻を愉しんでいられる非常に心地よいものとなりました。

淹れたての一口目も美味しいのですが、冷め始めた頃合いの、ほんのりとした甘みを伴う優しい酸味がこれまた絶品なのです。

☞カッププロファイルはコチラ

美味しさの基準は人それぞれですから、

E.J.の評価は、あくまでも参考程度までにしてください。


酸味が苦手という方にもお勧めできる豆です。

機会があれば、ぜひニカラグアの豆をお楽しみください。